【4】 誰とでも稽古する

藤田昌武師範がいつも私達に、「誰とでも稽古しなさい」、「誰にでも効く技でなければならない」また「あの先生の時間はうまく行くが、別の先生の時間ではうまくいかないと言うのではダメ」、「あの人とやるとうまくできるが、別の人とやるとまるでできないではダメ」とよく言われます。これらの事は全く別の表現ですが、実は同じこと言われているのではないかと思います。


少年少女合気道練成大会に行きますと、よく本部の先生が「普段一緒に稽古していないお友達と稽古してください」と言われます。なぜそのように言われるのか。それは人は誰でもいつも一緒に稽古している人とは安心して稽古できるが、初めての人と稽古するのは抵抗感があるからだと思います。それでも初めての人と稽古する大切さを諭されているのだと思います。


しかし、これは少年少女に限った事ではなく、我々大人にも言える事だと思います。「あの人と稽古すると痛くされる」、「あの人は技を掛けさせてくれない」、「あの人は勝手な受けをする」と思ってしまうと、その人とは次は一緒に稽古したくないと思うのが普通だと思います。ですが、自分が相手に対して嫌だなと思えば、それは必ずは相手にも分かって、向うも自分の事を嫌ってしまいかねません。それでは藤田先生の教えから逸脱すると考えます。


小さな人は大きな人と稽古するのを嫌がり、大きな人は小さな人を苦手し、若い人は年配の方を年配の方は若い人と稽古するのを遠慮する傾向にあります。私もその傾向がありますが、そんなことが一寸でも頭を過った時、私は藤田先生の教えを守ります。稽古を始める前に嫌だなと思った相手でも、稽古が終わった時には心から「ありがとうございました」と言えるのは何とも気持ちが良いです。それを繰り返し繰り返し行っている内に「誰にでも効く技」ができるのではないかと思っております。




誰とでも稽古する
誰とでも稽古すればするほど、友達も増えると思います。



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