【35】 真空の気と空の気 

開祖が残された道歌、道文は、時にふれて開祖ご自身の心を表現されたと言われています。道文に「気構えが自由に出来ておらぬ人には、充分な力は出せません。空の気と、真空の気の置きどころを知ることが第一であります」と書かれています。真空の気と空の気とは何でしょうか。


「合気神髄」の記述
真空の気は宇宙に充満しています。これは宇宙の万物を生み出す根元であります。空の気は物であります。それがあるから五体は崩れず保っております。
空の気は重い力を持っております。また本体は物の気で働きます。身の軽さ、早業(はやわざ)は真空の気を持ってせねばなりません。空の気は引力を与える縄であります。自由はこの空の気を解脱せねばなりません。これを解脱して真空の気に結べば技が出ます。


「合気道教範」の解説
真空の気は心、空の気は物を意味する。つまり、心身一如は、真空の気と空の気が一つになったことをいう。気構えとは心身が一つに統一されたうえでの構えである。


「道歌」
真空と空のむすびのなかりせば合気の道は知るよしもなし


私の現在の理解では、真空の気と空の気を次のように考えています。空の気とは、物理的なもの=空気、これは体を支えます。人間は空気がなけれが倒れます。一方、真空の気とは宇宙に蔓延している元気の源、これは心を支えます。人間は元気がなければやはり倒れてしまいます。


空の気は口・鼻・皮膚から吸収します。真空の気も同様に体全体で吸収し、その二つの気を臍下丹田に収め、結ぶことでものすごいエネルギーが生まれ、そのエネルギーを今度は、臍下丹田から螺旋状に放出していきます。よく「気を出せ」と言いますが、私はこの二つの気の結ばれたものを、体全体から出していくものだと考えています。


また、合気道の稽古においては、気持ちは前向きに、力は入れず込めず、力は出すことを心掛けております。何よりも「合気道が楽しい」という気持ちが、真空の気と空の気を結ぶ一番の近道だと思います。




★ 植芝盛平合気道開祖
     
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