合気道基礎知識 【2】準備運動
体と心の準備
稽古を始める前に、必ず体を柔軟にし、心を整えておくことが大切です。
代表的な準備運動
合気道の稽古上、特に必要とする部分の運動をしますので、しっかり行うようにします。
- 1.脚の屈伸・回転運動
- 2.体の前後屈・側屈・回転運動
- 3.足・腰の屈伸運動(安座から)
- 4.合蹴運動
- 5.足首・足指の関節運動
- 6.首・肩・腕の運動(正座から)
- 7.背腹運動
- 8.腰の捻転運動
- 9.背伸運動
- 10.全身打撲運動
- 11.手首関節運動
- 12.全身振動運動
- 13.深呼吸(深く、細く、長く、やわらかく)
手首関節運動
手首関節運動は、ほんの少し痛くするようにします。受けをとる時の準備ですから、ストレッチと共にスピードも重要です。また、正しい小手の握りは技に活きます。
「天之鳥船の行」とは
合気道の修行の一つに「天之鳥船の行」(俗に船漕ぎ運動という)があります。これは両手を櫓を漕ぐように握り、体を前に屈し、また後に反り、腰を中心に体の重心をとり、手・足・腰が前後に動き、体が崩れないようにします。同時にいつも気を臍下丹田の一点に集めて、心の乱れや動揺をしずめる修行で、動きのなかで物理的、生理的、心理的た安定を鍛錬するのが特徴です。左足を前にし「エイッ・ホー、エイッ・ホー」、右足を前にし「エッ・サッ、エッ・サッ」と掛け声を掛けます。この行には鎮魂の「振魂の行」が付きものです。