文武両道
故奥村繁信師範には合気道学校時代にたくさんのことを教わりました。先生は税務大学校の講師もされており、常々「文武両道」と言われていました。
奥村師範に教わった上達の秘訣
奥村先生の稽古では、技の稽古だけではなく、先生が作られたプリントをテキストに学校の授業のような稽古もありました。(足が大変痺れました)
先生から頂いたプリントの中から二つご紹介します。先生は「二つとも剣術の極意ですが、合気道を修業する私たちにも共通する」と言われていました。
上達の場に至るに二道あり
■ 柳生十兵衛三厳の語、及び千葉周作『剣法秘訣』より
上達の場に至るに二道(にどう)あり。
理(ことわり)より入るものあり、
業(わざ)より入るものあり、
いずれより入るもよしといえども、
理より入るものは上達早く、
業より入るものは、上達遅く。
■ 奥村先生の教え
日々の稽古では「技の理合」を考えて稽古しなさい。そうでないと折角稽古しても進歩が遅い。
五五十、二八十
■ 鬼一法眼『虎の巻』より
来則迎、去則送、対則和、五五十、二八十、一九十、以是可和・・・
(説明)
来らば即ち迎へ、去れば即ち送る。対すれば和す、五五の十なり、二八の十なり、一九の十なり、即ちこれを以て和すべし・・・
鬼一法眼(きいちほうげん/伝説上の人物)が、牛若丸(源義経)に授けたとされる極意。 元々の出典は中国の兵法書『六韜』(りくとう)の中にあります。
■ 奥村先生の教え
相手は自分に対する敵ではない。相手も自分も、元々は一つである。相手と相和する事が、本来の姿である。
合気道を修業する者は、絶対に相手と衝突してはいけない。相手を殺傷せずに生け取りにする技を体現していかなければならない。 合気道は「神武不殺」です。