古事記研究 (4)
3. 伊耶那美の命の死と火の神への制裁
伊耶那美の命は、火の神を生んだ時に大火傷をし、これがもとで亡くなられました。
亡骸は、出雲の国と伯耆(ほうき)の国との境にある比婆の山に埋葬されました。
伊耶那岐の命は、自分の子供ではあるが火の神に対して大変に怒り、身につけていた十拳の剣を抜いて、その首を斬ってしまいました。 その際、火の神の血が飛び散り、そこから多くの神々が生まれました。
古事記では、血が付着した場所によって生まれる神が異なると記されており、
それぞれの神には固有の役割があります。
■ 火の神の飛び散った血から生まれた神
◎ 剣の先に着いた血が、神聖な石の群れにほとばしりついた時に生まれた神
・石析(いはさく)の神
・根析(ねさく)の神
・石筒之男(いはつつのを)の神
◎ 剣の鍔(つば)に着いた血が、神聖な石の群れにほとばしりついた時に生まれた神
・甕速日(みかはやひ)の神
・樋速日(ひはやひ)の神
・建御雷之男(たけみかづちのを)の神 [別名:建布都(たけふつ)の神、豊布都(とよふつ)の神]
◎ 剣の柄に集まる血が、手の指の間から漏れ出た時に生まれた神
・闇淤加美(くらおかみ)の神
・闇御津羽(くらみつは)の神
【追記】
- 火の神は非常に強い霊力を持つ存在であり、その出産は命がけのものでありました。