合気道 八千代円明会|古事記研究 (9)

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古事記研究 (9)

8. 天の岩戸

天照大御神は怖くなり、天の岩戸を開いてその中にお籠りになってしまいました。すると、高天原も葦原の中つ国もすっかり闇になってしまいました。

八百万の神々は、天の安の河原にお集まりになって、高御産巣日の神の子の思金(おもひかね)の神に知恵を出させました。

思金の神は、岩戸の前で盛大なお祭りをすることにしました。まず常世の長鳴鳥を集めて鳴かせました。 鍛冶屋の天津麻羅に鉄を打たせ、伊斯許理度売(いしこりどめ)の命に、それを磨き鏡を作らせました。 玉祖(たまのや)の命には、大きな勾玉のたくさんついている珠の緒を作らせました。天児屋(あめのこやね)の命と布刀玉(ふとだま)の命を呼び、祭りの飾り付けの準備をさせました。 布刀玉の命が飾り付けをささげ持ち、天児屋の命が祝詞を唱えました。 天手力男(あめのたぢからを)の神には、戸のわきに隠れて立たせました。

宇受売(あめのうずめ)の命が天の香具山の日影かずらをたすきにかけ、真折のかずらで髪を飾り、香具山の小竹の葉を束ねて持ち、 岩戸の前に桶を伏せて踏んで大きな音を鳴らして踊るうちに、胸もあらわになりましたが構わず踊り続けました。高天原の神々は、みな一緒に笑われ岩戸の前は大騒ぎとなりました。

天照大御神は、不思議に思われ、天の岩戸を少しあけて中からご覧になられたところを、隠れて立っていた天手力男の神が天照大御神の手を取って外へ引き出し、 布刀玉の命は、岩戸にしめ縄を張り中へ入れなくしてしまいました。

こうして、天照大御神がお出ましになられたので、高天原と葦原の中つ国は、また明るくなりました。


【追記】

  • 思金神(おもひかね)→ 知恵の神として有名です
  • 天手力男神(あめのたぢからを)→ 力の神で、岩戸を開く重要な役割を担います
  • 天宇受売命(あめのうずめ)→ 芸能の祖とされる神で、舞によって場を和ませます

【追記】道 歌

  • 天照すいづ輝くこの中に八大力王の雄叫びやせん
  • 三千世界一度に開く梅の花二度の岩戸は開かれにけり

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