合気道 八千代円明会|合気道基礎知識 10. 稽古着について

合気道 八千代円明会のトップ画像

合気道基礎知識 10. 稽古着について

合気道では「稽古着」を着用して稽古します。「稽古着の歴史」と「正しい着装」をご説明します。

稽古着の歴史

現在の稽古着の形は、長い歴史の中で実用性を高めながら整えられてきました。 武道専用の稽古着が作られるようになったのは1800年頃のことで、武者修行や他流試合が盛んになると共に剣術、槍術、柔術それぞれ独自のものが作られたそうです。

柔道専用の稽古着と下穿きが出現するのは1820~30年代のことです。 紀州藩の関口流では、道場に畳を敷くと共に稽古着は短筒袖、股引(ももひき)で稽古したことが記録に残されています。

その後幕末から明治の中頃まで、袖が短く肘の出る柔道衣と短い「猿股」式の下穿きが流行しましたが、 明治41年5月の大日本武徳殿演武大会から、袖の長い柔道衣と裾が踝(くるぶし)のあたりまである下穿に統一されたようです。

袴について

袴の働きですが、かつての武道家は攻撃を予測するために相手のちょっとした動作や仕草に目を光らせていました。もちろん足の動き(足捌き)にもです。

足の動きが相手に丸見えでは自分がどんな攻撃をするのか悟られてしまいます。そこで袴を履き足の動きを隠したと言われています。 また、室内での戦いを想定しての座り技もあり、その際、畳の上での移動における膝のすべりをスムーズにさせる働きもあります。

袴は技の安定性や礼法の象徴でもあるため、一定の習熟度に達した段階で着用します。現在合気道では、袴は初段から(女性は三級から)つけることになっています。

戦前は入門のその日から袴をつけていたそうですが、戦中戦後に衣料事情の経済悪化から、袴は現在のように初段からつけるようになったそうです。 また、女性には股下(ズボン)のまま、長い間稽古をさせてはいけないという配慮があり、三級から袴をつけても良いということのようです。

正しい着装

正しい着装をすることは、正しい稽古を行う第一歩です。次の点に注意しましょう。
・ 稽古着は自分の体に合ったものを選びます
・ 帯の結び方は横結びにします
・ 袴の裾は引きずらない長さにします
・ 常に清潔にするよう心掛けます

・ ほころびは相手の指などを怪我をさせることもありますので、すぐに直しておきます


目次(合気道基礎知識)→