間合いと目付けのポイント
合気道では、相手との距離と心の働きをどう捉えるかが技の基盤となります。 「間合い」と「目付け」は、その理解に欠かせない重要な要素です。ここでは、その要点と稽古での生かし方をまとめます。
間合い
相手と自分との距離を「間」と言い、その「間」によって生じる関係性を「間合い」と言います。相手を攻めやすく、しかも自分を守りやすい距離・関係を保つことを「間合いを取る」と言います。。
一足一刀の間合い
体捌きでは、特に足捌きが重要です。運足法などは一人でも稽古できます。 一人稽古は時間や場所を選ばないため、思い立ったときに少しの時間でも継続して行うことで、上達が早くなると思います。
稽古における間合い
理想的な間合いとは、自分から攻めるには近く、相手から攻めるには遠い距離です。 ただし、相手との位置関係を上下左右の立体的な空間として捉えるだけでなく、気の流れによる心理的影響も考慮する必要があります。
通常の稽古では、やや遠間で行えば技が伸びやかに掛けられ、やや近間で行えば緊張感のある稽古になります。 また、徒手に加え、短刀・木剣・杖など武器を用いる場合には、それぞれに応じて「間合い」も微妙に変化します。
また、投げた相手が受け身を取って次の攻撃に移る時、受けが一歩出て攻撃できる場所にあらかじめ立つ。こういう基本が大事です。
目付け
相手の意志はまず目に現れます。相手の目の動きからその意志をいち早く読み取ることを「目付け」と言います。 目は「見る」ものではなく、「うつす」ものとも言われます。どこにも心を奪われることなく、心は全身に満ち、いつでも自由自在に働かなければなりません。
宮本武蔵は『五輪書』の中で「観の目強く、見の目弱く」と述べ、観察する目と単に視る目の違いを説いています。