合気道 八千代円明会|私の備忘録「桃太郎と古事記」

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桃太郎と古事記との関係

開祖はよく古事記に出てくる神々を道歌に引用されています。また「合気道は桃太郎の養成所じゃ」と語られました。 「桃・犬・猿・雉」は、古事記に登場する象徴的な存在と深く結びついています。

桃太郎の仲間は古事記にも登場する

桃太郎が鬼ヶ島へ鬼退治に行く際、犬・猿・雉がお供します。「古事記」にも、桃・犬・猿・雉が登場します。
それぞれの意味を、古事記の順に見ていきます。


  1. 伊耶那岐の命が黄泉の国から逃げ帰る時、「桃」の実を三つ取って、黄泉の国軍に投げつけ難を逃れることができました。 伊耶那岐の命は、「桃」に意富加牟豆美(おほかむづみ)の命という名を与え、「私を助けたようにこれからも人々が困っている時は助けておくれ」と言われました。

  2. 天照大御神は、なかなか復命しない神々に業を焼き、思金の神に次にいずれの神を遣わすべきかを相談し、思金の神は、鳴女と言う名前の「雉」を神の使いとして遣わせました。 しかし、天若日子はその「雉」を弓矢で射上げ、「雉」は天上の神の足元に落ちました。

  3. 天孫が降臨する折、猿田毘古(さるたびこ)の神が、途中で天孫を出迎え、道案内を買ってでました。桃太郎では「猿」が鬼ヶ島への道案内をしたとも言われています。

  4. 古事記には犬は直接登場しませんが、犬は古来より「神の使い」と考えられてきました。 「犬」そのものが神と言われています。地方によっては、「帰る」ことを「イヌ」と言います。 地上から天に帰るのは神ですので、「帰る」=「イヌ(犬)」=「神」と言う事になります。 また、「イヌ」は「イニ」がなまったもので、「犬」は元々は「イニ」と言い、「仁(ジン)」を象徴するという説もあります。

なぜ「雉」は、単に「鳥」ではないのか

桃太郎に登場する動物は犬・猿と来れば、次は単に「鳥」でも良さそうですが、なぜ桃太郎では「雉」なのでしょうか。 なぜ鳥だけが雉なのか?またなぜ雉は「勇」なのかを調べてみました。

昔話は口伝ですので、キャラクターのイメージが湧きやすいということが重要な要素だったようです。昔、日本には西洋犬はいませんでした。 日本犬は大きさの大小はあれど、それほど見た目の違いはありませんので、犬と言うだけで大体イメージが湧いたようです。 同様に猿もニホンザルだけなので、単に猿でイメージが湧いたと思います。

一方鳥は、鷹、からす、鶏、水鳥など色々な種類がいますので、単に鳥では、桃太郎に登場するキャラクターとしてのイメージが湧きにくいです。 そこで雉が登場したのではないかと言われています。

雉は古事記にも登場し、神の使いと言う特別な鳥であることも連想できます。 また、鳥は大変臆病な動物なのですが、雉は大変勇ましく、わが子の為なら自分よりはるかに大きな動物にも向かっていくそうです。「勇」のイメージにもぴったりです。


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