「誰とでも稽古する」大切さ
故藤田昌武師範の教えです。
藤田先生は、いつも私たちに「誰とでも稽古しなさい」「誰にでも効く技でなければならない」と教えてくださいました。
さらに、「あの先生の時間はうまくいくのに、別の先生の時間ではうまくいかないのではいけない」
「あの人とはうまくできるのに、別の人とはまるでできないのではいけない」とも、よく言われていました。
初めての相手と稽古する意味
少年少女合気道練成大会に行くと、本部の先生が「普段一緒に稽古していないお友達と稽古してください」と声をかけられています。 普段から一緒に稽古している相手とは安心して取り組めますが、初めての相手にはどうしても抵抗を感じるものです。 それでもあえて初めての相手と稽古する大切さを、先生方は伝えてくださっているのだと思います。
大人の稽古にも通じる心構え
これは少年少女に限ったことではなく、私たち大人にも同じことが言えます。 「あの人と稽古すると痛くされる」「技を掛けさせてくれない」「受けが勝手だ」と感じると、その人と稽古したくなくなるのは自然なことです。 しかし、自分が相手を避ける気持ちは必ず伝わり、相手もまた自分を避けるようになりかねません。 それでは藤田先生の教えから離れてしまうと感じています。
誰にでも効く技を目指して
小柄な人は大柄な人との稽古をためらい、大柄な人は小柄な人を苦手に感じ、若い人は年配の方を、年配の方は若い人との稽古を遠慮する傾向があります。 私自身にもそのような気持ちがよぎることがありますが、そんな時こそ藤田先生の教えを思い出すようにしています。
稽古を始める前には少し苦手だと思った相手でも、稽古が終わった時に心から「ありがとうございました」と言えると、 胸の奥がすっと晴れるような清々しさがあります。 その積み重ねの中でこそ、「誰にでも効く技」が育っていくのだと感じています。
誰とでも稽古すればするほど、友達も増えると思います。