【22】 第二教の受け
基本的には、第一教の受けと同じです。勝手な受けを取らない。受けは常に攻撃であることを忘れてはいけません。第二教の裏で手首を固められると痛いです。もともと第二教は、手首回しと言って、手首鍛錬法の一つですから、少しは痛い筈です。ですが、一寸したコツで痛みを緩和する方法があります。
例:右手で取りの左肩を取りに行き、裏での固められた時
人間は痛い時はその痛い方向と反対の方向を見ます。注射の時、針から目を背けるのもその一つです。この場合では右手首が痛いので、顔を左肩の方へ背け、尻を取りに向けてしまいます。実はこうすると、痛みの逃げ場所がなくなり、ますます痛くなります。
ポイントは自分の手首を見に行くことです。右手首に顔を向け、しっかり右手首を見ましょう。この時、足は右半身になっていることが重要です。そして自分の臍も右手首を見るようにします。手・目・足の親指・臍の4つがワンセットなるようにします。すると痛みが和らぎ次の攻撃ができるようになりますが、ここで取りはさらに崩してきます。
当然ですが、自分は崩されていきます。ここで崩れていく順番があります。取りは手首を痛めつけようとはしていないのです。受けの手を借りて、受けの重心を崩そうとしているのです。ですから、取りが掛けてくる力の方向を感じ取り、その方向に体全体で崩れていけば良いのです。一瞬ですが、右手に体重を乗せます。(自然に乗ります) 体全体が宙に浮く感じがし、この時すかさず左膝をたたみ、左下半身に体重を乗せます。
すると、また右手の痛みが緩み、もう一度反撃ができるようになり、取りののどを匕首で刺していくようにするのですが、取りはその反撃をさらに捌き裏に転換していきますので、右足を取りの方向へ大きく出し、取りについて行くようにします。
痛い、はい終わりではなく、攻撃をし続ける中に、技のつながりができてきます。私はこのつながりがとても楽しく感じます。受けが上手くなれば必ず技も上達すると言われます。
心構え | 正面打ち | 呼吸法 | 十字絡み |
着装 | 横面打ち | 第一教 | 腰投げ |
礼 | 突き | 第二教 | 合気落とし |
立ち方・座り方 | 交差取り | 第三教 | 円明投げ |
目・手・足・臍 | 片手取り | 第四教 | 自由技 |
体捌き | 両手取り | 第五教 | 短刀取り |
受け身 | 諸手取り | 入身投げ | 太刀取り |
膝行 | 両肩取り | 四方投げ | 杖取り |
残心 | 後ろ取り | 小手返し | 多人数掛け |
準備・整理運動 | 肩取り正面打ち | 天地投げ | 立ち技 |
単独・相対動作 | 武器の扱い | 回転投げ | 座り技 |
稽古上の安全 | 多人数 | 呼吸投げ | 半身半立ち技 |