【34】 基礎が大事

合気道では基本が大切です。基本がしっかりできていなければ、その応用はできる筈がありません。そして、私は基本を正しく行う為には、その前提としての基礎がさらに重要と考えています。


どんなに立派な家を建てても基礎工事がしっかりしていなければ、すぐに傾いてしますし、蟻にも食われてしまいます。合気道の基礎は、相手との稽古以前の部分です。大きく分けると二つ。一つは気・心・体、そしてもう一は、姿勢と体捌きです。


★気・心・体
気とは、呼吸力です。臍下丹田から発し、体の内側からあふれ出る気力が重要です。
心は、稽古をする前の心構え、礼がきちんとできているか、そして合気道をする目的が正しいものであるかです。開祖は、「世の為、人の為」と言われています。
体は、合気道をするには丈夫な体が理想ですが、ハンディがあっても何も問題はありません。私は全盲の人と稽古をしたことがあります。その人は先生が示す手本を見ることはできませんが、先生が何の技をされたのかを分かっているのです。彼になぜ分るのか尋ねたところ、受けの人の受身の音で入身投げ、四方投げ、第一教、第二教と分るのだそうです。


★姿勢と体捌き
正しい立ち方、目付、構え(無構えの構え)、間合いが一つとなった自然な姿勢は、実にきれいだと思います。
体捌きでは特に足捌きが重要です。運足法等は一人でも稽古ができます。一人稽古は時間と場所を問いませんので、思い立った時に少しの時間でも継続して稽古すると上達が早いと思います。




 心構え  正面打ち  呼吸法  十字絡み
 着装  横面打ち  第一教  腰投げ
 礼  突き  第二教  合気落とし
 立ち方・座り方  交差取り  第三教  円明投げ
 目・手・足・臍  片手取り  第四教  自由技
 体捌き  両手取り  第五教  短刀取り
 受け身  諸手取り  入身投げ  太刀取り
 膝行  両肩取り  四方投げ  杖取り
 残心  後ろ取り  小手返し  多人数掛け
 準備・整理運動  肩取り正面打ち  天地投げ  立ち技
 単独・相対動作  武器の扱い  回転投げ  座り技
 稽古上の安全  多人数  呼吸投げ  半身半立ち技

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