【35】 捌きは同じ
初心者の時に、第一教を教わります。そして、第二教、第三教、第四教と順に教わって行きます。第一教は、腕抑え。第二教は、小手回し。第三教は、小手ひねり。第四教は、手首抑えとも言います。
第二教から第四教は、相手の手首を上手に使い、相手を崩していく技ですが、なかなか上手くできません。それは、手首の事を考え過ぎるからだと思います。まずは第一教の体捌き、特に足捌きをしっかり覚えることです。
第一教(腕抑え) 全ての固め技の基本です。 左の写真は全て「表」ですが、「裏」も体捌きは同じです。 |
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第二教(小手回し) 相手の手首を回し、相手の親指を相手の頭の方向に向けて行きますが、足捌きは第一教と同じです。 |
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第三教(小手ひねり) 相手の小手をひねり、相手のバランスを崩していきますが、足捌きは第一教と同じです。 |
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第四教(手首抑え) 相手の手首を抑えて、相手を下に崩していきますが、足捌きは第一教と同じです。 |
第二教、第三教、第四教と言うから難しく感じますが、足捌きは第一教から第四教まで、全て同じなのです。ここがしっかりできていれば、後は手首の操作です。第一教プラス相手の手首の鍛練法と考えれば良いのです。手は器用にできていますから、正しい動きを覚えればそれほど難しいことはありません。正しい動きは準備運動の手首の運動の時にしっかり覚えましょう。問題は足がしっかり動いているか。相手の正中線をしっかり捉え、相手を自分の臍より下で技が施せているかです。
最初の内は、第二教を「第一教」+「小手回し」と言うように考え、先ずは第一教で相手をしっかり崩してから、小手回しをすることを覚えます。第三教、第四教も同様です。第一教がしっかりできるようになれば、自然と第二教、第三教、第四教と変化していけるようになると思います。「捌きは同じ」、「基礎が大事」と言う事をもう一度確認しましょう。
心構え | 正面打ち | 呼吸法 | 十字絡み |
着装 | 横面打ち | 第一教 | 腰投げ |
礼 | 突き | 第二教 | 合気落とし |
立ち方・座り方 | 交差取り | 第三教 | 円明投げ |
目・手・足・臍 | 片手取り | 第四教 | 自由技 |
体捌き | 両手取り | 第五教 | 短刀取り |
受け身 | 諸手取り | 入身投げ | 太刀取り |
膝行 | 両肩取り | 四方投げ | 杖取り |
残心 | 後ろ取り | 小手返し | 多人数掛け |
準備・整理運動 | 肩取り正面打ち | 天地投げ | 立ち技 |
単独・相対動作 | 武器の扱い | 回転投げ | 座り技 |
稽古上の安全 | 多人数 | 呼吸投げ | 半身半立ち技 |