【1】 円明投げ

当会の名前は、藤田昌武師範につけていただきましたが、その名前にも由来する技です。藤田先生からお聞きした話では、「開祖は稽古の始めに、この技を相対動作でよく行われていたが、最近はこの技を稽古する人が少なくなってしまった。重要な要素が盛沢山の技だから、しっかり覚えるようにしなさい」と言われ、何度も教えていただきました。


◆ 手捌き
一方の手は「四方投げ」の形にし、もう一方の手は「天地投げ」の天の手の形にする。


◆ 足捌き
「四方投げ」の手と同じ側の足を一歩踏み込み、次に「天地投げ」の手と同じ側の足を踏み込む。常に「ナンバ歩き」となるようにする。


◆ 体捌き
姿勢を良くし、2歩でしっかり入身する。手は一動作、足は二動作。手・足がバラバラにならないようにまとめていく。相手を崩した所で止めれば相対動作の稽古になり、崩した後に受けに持たせている手を切り、投げれば、「円明投げ」になる。


★ 技のポイント
・ 「四方投げ」の手は小さく回し、自分の掌を相手の後頭部に当てる。
・ 「天地投げ」の天の手は、相手の腕も自分の腕も曲げず大きく回す。
この二つ動作を片手ずつ、イチ・ニィ(二動作)で行うのではなく、入身しながらイチッ(一動作)で行う。投げる時は、遠くへ投げるのではなく、真下に下ろす。畳半畳で技を終えるように。投げるのはいつでも投げられる。崩すことが大事である。


★ 藤田先生のお言葉「円明とは」
・ 「明」は、昼はお日様が世を照らし、夜はお月さまが世を照らす。
・ 「円」は、太陽も月も地球も円い。
・ いつも明るく、円い合気道をしていれば間違いはない。


★ 開祖の相対動作

資料提供 YouTube

藤田昌武師範の円明投げ

資料提供 YouTube
動画では、最初に片手ずつ手の操作法と体捌きを説明をされ、その後に円明投げをされています。両手は同時に操作します。 17:21から17:23は良い例、17:25~17:26は悪い例で、「One Twoではなく、Oneで行うのだよ」と説明をされていると思います。
なお動画中、円明投げのタイトルが「Iriminage」となっていますが、両手を操作しながら入り身して投げますので、 入り身投げで間違いはありません。入り身投げは色々な方法があります。その一つが円明投げです。



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