【28】 受身三年

「合気道真諦」は、二代道主が昭和61年に発行された図書で、A4サイズ、厚さ3センチの重厚な本です。その中に「受身三年」という、受身についての説明があります。その一部をご紹介します。


「受身の上達は技法の上達」とか「受身三年」とかさまざまの言葉で受身の重要性が強調されている。


受身というものは自分の体が崩れてついに地面に倒れようとする時、どうやって地面から受ける衝撃から自分の身体を護るかについての技法であり、絶えず自分の主体性を保持して、しかも相手に倒された力の方向をうまく利用しながらも勢いに従って地面の抵抗を避けようとするものである。


この受身は後方、前方、側方と倒れるあらゆる方向、あらゆる場合に対応することができるようになっていなければならない。

 中略

どんな場合でも、受身は合気道の技の延長であるという意味から、自然にころがる形をとり、ことさらに手で拍子をとって強く地を打つようなことはしないようにする。こうした受身を充分にとれるようになれば、精神的に投げられることに対する恐怖心も除くことができ、また身体も柔軟になり、徒に僅かなことで怪我をすることがなくなる。


この「合気道真諦」は、在庫があと僅かだそうです。高価な本ですが、早めにお求めになることをお勧めします。



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