【31】 相対動作

相手と二人で、技をきめる一歩手前で留める動きを相対動作と言います。相対動作は準備運動の一環ですが、同時に合気道の技を習得するのに役立ちます。技をきめる一歩手前で留めるわけですから、合気道の全ての技法が相対動作になり得ます。投げようとするとどうしても力が入ってしまいますが、相手を投げず、崩すことだけに専念すると、自然に肩の力も抜けますし、一つ一つの技も丁寧になります。


藤田昌武師範はよく相対動作の稽古をされました。先生は「崩すことができれば投げるのは簡単、崩れた後は相手が自分の体重で勝手に倒れていく」と言われます。


また、相対動作を相手無しで行えば単独動作となります。普段相手がいて行っていることを一人で行うのは以外に難しいです。しかし、本来単独でできないことは相手がいればなおできないわけですから、相対動作の動きを相手がいると思って、一人で行うことも大変重要です。


藤田昌武師範の演武(相対動作)

資料提供 YouTube
この演武では、初めに相対動作、続いてその相対動作の延長線上にある投げ技をされています。藤田先生は、「投げ技の基本部分が相対動作の動きだから、これをしっかりやること。 また道場に稽古に行けない時は、相対動作の動きを一人でやれば良い。これならどこでもできるよ」と良く言われていました。



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