合気道基礎知識 【6】膝行
座り技
膝行とは跪座の状態での移動法です。合気道では「座り技」と言う独特の技法があり、膝行は大切な動作です。また、この膝行は、「畳」の生活においても大変重要な所作の一つであり、座り技は日本伝統文化の伝承でもあります。
膝行のポイント
・膝を着いて跪座(爪先立ちの状態)で、常に半身の構えを崩さず移動する。 |
・膝と腰のバランスを上手くとり、手は上体を振らずに座った姿勢を崩さないようにする。 |
・膝を踏み出す時、腰を回転させながら踏み出し、後ろの足が流れないよう引きつけます。 |
・立て膝の太腿は畳と水平、膝頭と畳との角度は垂直にする。 |
・移動中は常に跪座の状態を保つ。 |
・状態を前に倒し過ぎると尻が下がって、前進する力が生かせない。 |
・前の膝が畳に着くやいなや、後ろの足を前に進める。 |
・左右の膝の軌跡は水平ではなく、一本の線上を移動する。 (畳の線上を左右の膝が交互に進む) |
・手は太股の上に軽く置き、立って移動する「ナンバ」を座っても意識して行う。 |
・前進に慣れてきたら、後退、転換も取り入れ、スムーズな移動ができるよう稽古する。 |