合気道基礎知識 【9】体捌き

宇宙自然の法則

合気道の捌きはすべて「円運動」(球体運動)です。この円運動は宇宙自然の法則です。大きく見れば、地球は太陽の周りを円転し、また太陽も銀河系の中心核の周りを円運動しています。微小の世界では、原子の周りを電子が円運動しています。しかも、太陽も地球も電子も全て球体で自転しています。すべての運行において円転により秩序と調和が保たれています。


入身一足、円転の理

合気道の捌きは、「入身一足」「円転の理」に集約されます。

入身一足 相手の攻撃の線(打つ、突く、蹴る等)をはずし、それとすれちがいで相手の死角に入る動きです。一見直線的に見えますが、螺旋的に動きますので、実はこれも円運動です。「先ず腰から出る。手足はそれに従う」と教わっています。
円転の理 合気道の動きは自然の摂理にかなっています。この原理を「円転の理」と言います。腰を中心に自分の体が回転中のコマのように円運動をしながら、相手を捌いていきます。コマは回れば回るほど中心軸は動いていないかのように安定します。自分をコマの軸にして円運動をするようにします。


基本の体捌き法

体捌きは相手がいる相対動作だけではなく、単独動作として一人でも稽古できます。体捌きは基礎の基礎です。しっかりと習得したいと思います。

入身 直線に近い螺旋で、相手の側面(死角)に踏み込む。
視線の方向は変わらない。

入身

転換 前の足を一歩踏み込み、その足を中心に後ろの足を180度回す。
視線の方向は180度変わる。

転換

転身 半身の後ろの足を横(斜め前)に移動し、腰の回転で向きを変えずに半身を入れ替える。 視線の方向は変わらない。

転身

転回 半身姿勢で両足先を軸にして、その場で向きを変える。後ろの足を回さない。 視線の方向は180度変わる。

転回


四つの体捌き法

「入身」と「転換」の2種類の体捌き
相手の「内側」(表)と「外側」(裏)への2種類の移動
2×2=4で、四つの体捌きができます。内入身、外入身、内転換、外転換の4種類です。この四つの体捌き法を知っていれば、初めて習う技の時でも戸惑うことは少なくなると思います。
なお、「転換」は、入身して転換しますので、「入身転換」が正確な表現ですが、略して「転換」と言うようです。



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