古事記研究 【3】

第1章 天地の始まりから須佐之男の命の追放

 1.天地の始まり  6.天照大御神と須佐之男の命

 2.伊耶那岐の命と伊耶那美の命  7.誓約

 3.伊耶那美の命の死と火神への制裁  8.天の岩戸

 4.黄泉の国  9.五つの穀物誕生

 5.伊耶那岐の命の禊 10.八俣の大蛇退治
目次第1章第2章第3章第4章◆古事記「上つ巻」に登場する神々(五十音順)


第1章 天地の始まりから須佐之男の命の追放

3.伊耶那美の命の死と火神への制裁

伊耶那美の命は、火の神を生んだ時に大火傷をし、これがもとで亡くなられ、出雲の国と伯伎の国との境の、比婆の山に埋葬されました。耶那岐の命は、自分の子供ではあるが火の神に対して大変に怒り、身につけていた十拳の剣を抜いて、その首を斬ってしまいました。火の神の飛び散った血からたくさんの神が生まれました。


◆火の神の飛び散った血から生まれた神

◎剣の先に着いた血が、神聖な石の群れにほとばしりついた時に生まれた神
 ・石析(いはさく)の神
 ・根析(ねさく)の神
 ・石筒之男(いはつつのを)の神
◎剣の鍔(つば)に着いた血が、神聖な石の群れにほとばしりついた時に生まれた神
 ・甕速日(みかはやひ)の神
 ・樋速日(ひはやひ)の神
 ・建御雷之男(たけみかづちのを)の神 [別名:建布都(たけふつ)の神、豊布都(とよふつ)の神。]
◎剣の柄に集まる血が、手の指の間から漏れ出た時に生まれた神
 ・闇淤加美(くらおかみ)の神
 ・闇御津羽(くらみつは)の神



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