古事記研究 【19】
第3章 地上の平定と天孫降臨 | ||
17.復命しない神々と末路 | 21.地上の平定と国譲り | |
18.建御雷之男の神の派遣 | 22.天孫降臨 | |
19.事代主の神の服従 | 23.嫁選びの過ちと嫁の出産 | |
20.建御名方の神との力比べ | ||
目次| 第1章| 第2章| 第3章| 第4章| ◆古事記「上つ巻」に登場する神々(五十音順) |
第3章 地上の平定と天孫降臨
19.事代主の神の服従
建御雷之男の神と天鳥船の神は、出雲の国の伊耶佐の小浜に降り着くや、建御雷之男の神は、十拳の剣を抜いて剣の先を上にして波頭に刺し立てて、その剣の先の上ににあぐらをかき、大国主の神に「天照大御神と髙木の神のお使いで来た。あなたが今治めている葦原の中つ国は、天照大御神の子の正勝吾勝々速日天之忍穂耳の命に統治を委任なされました。素直に従うかどうか」と問いただしました。
大国主の神は「私にはお答えできません。私の子の事代主の神がお答えしましょう。しかし、今は鳥や魚を取りに美保の岬に行って、まだ帰って来ていません」そこで、天鳥船の神を遣わして事代主の神を呼び出して尋ねてみると、事代主の神は、父の大国主の神に「恐れ多いことです。この国は、天つ神の御子にお返した方が良いですよ」と言って隠れてしまいました。
◆事代主の神の服従に登場する神
・建御雷之男(たけみかづちのを)の神 ・天鳥船(あめのとりふね)の神 ・大国主(おおくにぬし)の神 ・事代主(ことしろぬし)の神 |
<天つ国から葦原の中つ国の平定に遣わされる> <建御雷之男の神のお供> <試練を乗り越え、須佐之男の命から国造りを任される> <大国主の神の子> |
◀ 戻る | 目次 | 次へ ▶ |