古事記研究 【21】
第3章 地上の平定と天孫降臨 | ||
17.復命しない神々と末路 | 21.地上の平定と国譲り | |
18.建御雷之男の神の派遣 | 22.天孫降臨 | |
19.事代主の神の服従 | 23.嫁選びの過ちと嫁の出産 | |
20.建御名方の神との力比べ | ||
目次| 第1章| 第2章| 第3章| 第4章| ◆古事記「上つ巻」に登場する神々(五十音順) |
第3章 地上の平定と天孫降臨
21.地上の平定と国譲り
建御雷之男の神は、大国主の神のところへ戻ってきて「お前の子の事代主の神と建御名方の神は、天つ神の御子の仰せのとおりにしますと言うが、お前の意志はどうか」と問いただしました。
大国主の神は「私は子達の言うとおりにします。この葦原の中つ国は、仰せのとおりに全部お譲りいたします。ですが、私の住むところだけは、天つ神の御子が引き継がれる立派なご住居のように、岩の根にしっかりと宮柱を立て、高天原に届く様な立派な千木のある住まいを作ってください。私は遠い隅の方へ隠れて控えさせていただきます。また、私の子の百八十神は、事代主の神がまとめるようにしていただければ、背く神はないでしょう」と言われました。大国主の神は、出雲の国の多芸志の小浜に立派な隠居所を建ててもらいました。
建御雷之男の神は、高天原に戻り、葦原の中つ国を平定し、御子への国譲りの準備が整ったことを復命しました。
◆地上の平定と国譲りに登場する神
・建御雷之男(たけみかづちのを)の神 ・大国主(おおくにぬし)の神 ・事代主(ことしろぬし)の神 ・建御名方(たけみなかた)の神 |
<天つ国から葦原の中つ国の平定に遣わされる> <須佐之男の命から葦原の中つ国の統治を任される> <大国主の神の子、すなおに服従する> <大国主の神の子、力比べで建御雷之男の神に降参> |
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