第2章 大国主の神の試練と国造り
4. 理想の女性を求めて
大国主の神は、正妻の須勢理毘売と八上比売との間に入ってうんざりしており、理想の女性を探していました。
高志の国(またの名を越(こし)の国)に沼河比売(ぬなかはひめ)という素晴らしい女性がいると聞き、狩りの旅に出ましたが本当の目的は沼河比売に求婚することでした。 大国主の神は、狩の武器を持っていたので、八千矛の神(やちほこ)と呼ばれました。
八千矛の神は、沼河比売に歌を送り、また沼河比売も歌を返しました。そして八千矛の神と沼河比売は、結婚されました。
須勢理毘売は正妻であるため嫉妬しましたが、八千矛の神がまた旅に出る時に一人で寂しく待つ歌を歌われ、これには八千矛の神もうなだれ、しばらくはお二人で仲良くされていました。
しかし、八千矛の神は、やはりあちこちに旅をされ、その都度別の女神を妻にされました。 そのお子たちは百八十柱(柱=神の人数)となり、この子孫により出雲の国は繁栄することになります。
【追記】
- 大国主の神が多くの人々(神々)との縁を結び、国を豊かにしていく姿は、合気道における「和合」の精神と重なります。